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無駄遣いができるのは若い時だけ

 

今はそんな時代じゃないという。

 

無駄遣いをできるほど、若い人はお金を持ってないらしい。

 

「良い時代を知らないから、小さい頃からお金の使い方を考える癖がついちゃってるんです」

「親からお金は大事に使えってずっと言われていたから」

僕の知っている若い人は例外なくそう言う。

 

それは僕の時代もそうだった。

僕らの親は貧しい時代を生きてきた人たちだから。

僕の学生時代も貧しかった。

世はバブル景気で浮かれていただけに、なおさら、貧しさが身にしみた。

 

 

学生時代、

大学2年生のゴールデンウィークまで、

わたしはほとんどバイトをしていなかった。

日雇いの解体工事や先輩の代わりに臨時で働くことはあっても、

定期で働いてはいなかった。

それは、劇団で芝居をしていたのでバイトの時間をどうしても捻出できなかったのだ。

芝居をやる学生は貧乏がかっこいいと思っていた。

でも、現実はご飯を食べることすらできない。

 

人が喜ぶことにお金を使うと楽しい気持ちになる

 

稽古後も毎日のようにメンバーと麻雀をやり、タバコをふかしながらお酒を飲んでいたので、

気がつけば、学生ローンに30万円ほどの借金を作っていた。

月々の支払いは金利だけで1万円。

収入は日雇いのバイトとパチンコで月8万円ほどだったので、

借金の元本を減らすこともできない。

そんな時、先輩に紹介してもらったのが焼肉屋のバイトだった。

最低でも週4。1日8時間以上。時給は900円という条件だった。月給は15万円以上になる。

お芝居と両立させようと思ったら学校の授業に出ることはほとんど不可能だった。

授業料を出してくれている親には申し訳なかったが、

僕はたくさんの選択肢の中から授業だけを切り離した。

バイトには夜、深夜と2回のまかない飯が出る上、閉店後、余ったお肉とご飯が食べ放題。お酒も飲み放題だったので、いただいたお給料から差っ引かれることはなかった。

お金を手に入れた僕はすぐに浮かれた。調子に乗った。

バイトのない日は、お芝居の稽古後、

後輩たちを連れて大学近くの焼き鳥店へ行き、

飲みまくった。支払いは全て僕持ち。

だから、すぐにお金がなくなった。

なくなってもお酒を飲みに行きたい。

だから、もっと働いた。

能力給だったので、時給はすぐに1500円になった。

お金を稼ぐことが楽しくて仕方がなかった。

 

 

人が喜ぶことにお金を使うと気持ちいい。

だって、

自分も人も喜ぶ使い方をすれば、お金はすぐに戻ってくる。

しかも、もっと大きくなって。

 

それが正しい考え方なのか、間違った考え方なのか、この際どうでもいい。

 

僕が、その感覚をこの時、身につけたということが大事なのだ。

 

 

ひどい話だが、

学生ローンの返済は毎月、金利の1万円だけ振り込んでいた。

大学をなんとか4年で卒業できたものの30万円の借金はそのまま残った。

返す気は全くなかった。

金利だけで、3年間で、36万円も払っていたし、元本を全額返却するとなんと76万円!

借金がどれだけ無駄遣いなのか、ほとほと身に染みた。

 

 

人は、目的がないお金の使い方をすればするほど、簡単に借金をしてしまうのだ。

 

そのことを身を持って知ることができたのだ。

 

 

 

お金が回る仕組みは本当に不思議だ。まるで魔法のようだ。

 

 

 

入社した不動産会社が僕の借金を全て肩代わりしてくれた。

3年間、返せなかった借金が一瞬でなくなったのだ。

ありがたいと思ったが、それだけだ。

僕は昔から奢ってもらうのが得意ではない。

 

あるところにお金はある。会社は僕に投資したのだ。

そう思っただけだ。

 

「その代わり、最初の給料で、靴を7足買いなさい」

と、上司に言われた。

「営業にとって一番大切なのは靴だ。毎日靴をピカピカに磨いて違う靴を履いてボロボロになるまで歩いて稼ぎなさい。ある程度のお金が貯まったら、今度はスーツを7着買いなさい。常に靴とスーツは手入れをし、いいものを身につけなさい」

そう言われても、その頃の僕にはピンとこなかった。

「それができたらかっこいいんだろうけど、金もったいないじゃん」

そう思っただけだ。

結果、何に使ったか?

相変わらずのお酒と、スポーツクラブと新しく始めたゴルフ。

稼いだお金を仕事のために投資する気などさらさらなく、

相変わらず、翌給料日前には全て使い果たす生活を送っていた。

クズといえばクズだが、あの頃の僕にはそれでも仕方がなかったと思っている。

 

ストレス解消が必要だったのだ。

 

仕事の激務に身体と心が耐えられなくなっていた。

唯一の楽しみは、休日にとことんお金を使うことだった。

スポーツクラブで2時間汗を流し、ゴルフの打ちっ放しに行って2時間クラブを振り続け、夜はお酒を飲みまくる。

翌朝、ゲロを吐きながら会社に向かう。

どうせ、月曜日は神経性の胃の痛みで目が覚めるのだから、とことん泥酔して、いやいや会社に向かうほうが、まだ心にはよかったのだ。

 

当然、すぐに肝臓を壊した。

 

半年後に会社を辞めると決心して、タバコとゴルフを絶って、スポーツクラブでひたすら身体を鍛えた。

一生、会社員にはならないと決心して、何よりも大事なのは、先立つお金よりも体力だと考えたからだ。

この頃には、結婚も考えていたので、使わなくなったお金を結婚指輪と新婚旅行に当てることにした。結婚式にお金をかけるのは勿体無いと思ったので、タダで結婚式をあげられる方法を考えた。

とはいえ、会社を辞めた時の口座の残高は60万円ほど。

すぐにフリーのライターとして活動を始めたが、だいたい週に手取り4万円ほどで、収入が半分以下になったので、すぐに奥さんに結婚を申し込んだ。

一人で生活するより、二人で生活するほうが、経済的だと考えたからだ。

 

タダで結婚式

 

半年後に結婚することに決め、結婚指輪に60万円。新婚旅行に100万円くらい使うことにした。

奥さんも派手な結婚式には興味がなかったので、タダで結婚式をあげられる方法を二人で考えた。

お金は貯められなかったけど、暮らしていくために結婚。

結果、町の教会で5万円で式を挙げた。

カトリック教に毎週日曜日、半年通い、結婚式を挙げる許可をいただいたのだ。

費用はタダ。

それではあまりに申し訳ないので、5万円の寄付をした。

披露宴はなし。

その代わり、敷地の庭を借りて、お菓子や安いワインを並べただけのガーデンパーティーを開くことにした。

招待客は知り合い全ての人。ご祝儀は全てお断りで、私服でお越しください。と、いう手紙を送った。出欠の返信も必要ありません。時間も適当におヒマな時にお越しください。と、書いた。

当日、150名の方が参加してくださって、ほぼ全員がご祝儀をくださった。

中には10万円もくださる方もいた。

その額は約200万円にものぼった。

そのお金を全部使って新婚旅行に行き、ご祝儀をくださった方へのお土産に当てた。

 

 

ご祝儀なんて、正直、あぶく銭だ。

 

それを全部使うことがご恩返しなんだ。

 

奥さんも同じ考え方だった。

 

それで十分お返しができたとはもちろん思わなかった。

 

その分、しっかり働いて結果を残さなければと。

 

そして、僕のお金の使い方は、次の段階に入る。

 

続きは次回で。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。