コーチング, チキンな上司が読むところ, パワハラ, ビビリ, 思考術, 編集者と喧嘩, 逃げろ

どっちに転んでも嫌な目にあう。だったら、やろう!

 

パワハラ上司はプライドが高い。

それは間違いない。

 

だから、

 

普段、パワハラをやっている部下から意見をされるということは屈辱的なことなのです。

 

あくまでパワハラ上司目線でいうと、

 

意見=反抗

な、わけで、

その意見がまともかどうかは関係ない。

それを周りの目があるところでされると、余計に腹がたつ。

 

「なんだこいつ!歯向いやがって」

となる。

 

だから、もっといじめがひどくなる。

 

そんな奴には、何を言っても正直、無駄なのです。

 

そんな人間に労力を割くのは無駄。

 

こちらに余計なストレスがかかるだけです。

 

でも、どうしても言わなくてはならない時もある。

 

言いたくなんかないけど、言わないともっと大変なことになる。

 

言いたくなんかないけど、言わないと同僚に迷惑がかかる。

 

そんな時、辛いことが待っていても、やらなければなりません。

 

「言いたいことも言えずに辛い思いをする

or

言いたいことを言って辛い思いをする」

 

どちらをとった方が、より自分のためになるでしょうか?

 

どちらの方が今後につながるでしょうか?

 

考えても見てください。

 

どうせ、上司からのパワハラは変わらないのです。

 

今まで我慢して、何か得をしたことがあったでしょうか?

 

でも、意見を言えば、もっとひどい目にあう?

 

どっちに転んでも嫌な目にあうのです。

 

だったら、

 

自分が先に進める行動をとった方がよくありませんか?

 

だったら、やりましょう!

 

働いていれば、無実の罪を着せられるなんてザラ

 

こんなことがありました。

ある編集者が、企画を出しました。

 

上司にプランが通り、その企画書には、上司からの補足事項が書いてありました。

 

そのプランを実行するにあたり、最低でもここまで取材をしてほしいという要望でした。

 

早速、取材に取り掛かりましたが、うまく行きません。

 

編集者と相談をして、締め切りギリギリまで取材を進めることにしました。

記事が入れられる期日ギリギリで取材を終え、現場から編集者に電話を入れました。

 

編集者は大喜びで、

「すごいですね風さん!よくここまで取材できましたね。ありがとうございました!すぐに上司に伝えて準備を整えますので急ぎ、編集部に上がってください!待ってます」

 

わたしもカメラマンもやり遂げたという充実した面持ちで編集部に上がりました。

 

しかし、編集部の空気はわたしが予想していたものとは全く違っていました。

 

編集者がわたしの姿を見るなり近づいてきました。

 

「風さん。上司が呼んでます。ちょっとすごい怒っていて・・・」

 

「なんで?」

 

「わからないです。なんで怒っているのか?何勝手にそんな取材してるんだ!って」

 

「は?意味がわかんない。だってプラン通ってるんでしょう?」

 

「はい・・・」

 

そして、すぐにわたしと編集者はその上司に呼ばれました。

 

「あのさー。何勝手に取材してんだよ。締め切りに間に合わせようってさー。だからってなんでもかんでもやりゃーいいってもんじゃないんだよ。どうすんの?これ。どうやって記事にすんの?このタイミングでこの記事を持ってこられても困るんだよ」

 

「すみません・・・・」

 

編集者は何も言い返さず、一言そう謝って黙り込んでしまいました。

 

正直、わたしは混乱しました。

 

企画は通っている。「採用」の欄に上司のサインがあり、但し書きもある。

 

その但し書きの通りに取材をして締め切りに間に合わせた。

 

にもかかわらず、上司は激怒している。

 

編集者は平謝りをしている。

 

そして、わたしも一緒に怒られている。

 

 

現場のわたしにはさっぱり意味がわかりません。

 

「おい!風!お前さっきから何黙ってんだよ!なんか言えよ!」

 

上司からそう言われても何をどう言っていいのか?

 

「お前ベテランなんだからさー。なんでこんな取材するかなー。俺は全然理解できないよ」

 

その言葉をそのまま返したいと思いましたが、この場で一言でも口を開けば、

自分の口が何を言い出すかわからなかったので、黙るしかなかったのです。

 

「お前はどうなんだよ!」

そう怒鳴られた編集者は、

 

「本当にすみません・・・・」

 

また謝り黙る。

 

周りでは、他の同僚たちが聞き耳を立てて成り行きを見ている。

 

まずいな〜。

 

このままだと、本当に我々二人の大失態ということになってしまいます。

俺だったら、そんなことはしなかった

 

「あの・・・・・」

わたしが口を開くと、

「なんだよ」

「あっちの部屋で二人だけで話しませんか?」

わたしがそう言うと、上司はちょっと意表を突かれたような顔をして、

「うん。いいよ」

そう言って立ち上がりました。

「君はちょっとここで待ってて」

わたしはそう編集者に言いました。

「え?どうしてですか?僕も一緒に行きます」

「いや。二人だけで話したいからさ。ここで待っててくれる?」

わたしがそう言っても、今度はその編集者は、

「僕も一緒に行きますよ」

そう勢い込んで言います。

「わかった。じゃあ、一緒に行こう」

別室に入り、上司を前にわたしと編集者が並んで座ります。

 

「あの、そもそも二人の間でこの件について、どんな結論に達していたのですか?」

わたしは尋ねました。上司は、我が意を得たりといった感じで、

「ほらみろ。やっぱりそうだろ。お前が勝手にプランを進めたんだろ」

上司は編集者に向かって言います。

「あの、お言葉ですが、先週プラン表に採用のサインをされたのを覚えておられないんですか?そこに但し書きをされたことも。わたしと風さんは、それに従ってこの取材を進めてきたわけです。もしかして、そのことをお忘れですか?」

編集者は初めて口を開きました。

その言葉を聞いた上司は一瞬、ひるんだ様子を見せましたが、

「だとしても、こんな写真と内容じゃダメだよ!こんなんで記事にできるか!もし俺が一緒に現場にいたらこんな取材はしなかったけどな」

そう言ったのです。

“だとしても”

 

 

正確には、”だとしても”なんかじゃない。

そう指示があったから我々は動いた。

“もし俺が一緒に現場にいたら”?

上司は完全に話をすり替え始めたのです。

「俺だったらそんなことはしなかった」

 

この言葉にはなんに説得力もありません。

そもそも監督の立場にあり、現場にいる立場じゃない人間がそんなことを言えば、

組織は完全に崩壊します。

野球でもサッカーでもそうです。

監督が選手に、

「俺が試合に出ていたら勝ってた」

そんなことを言う監督の指示に誰が従うでしょうか。

 

上司はその後も持論を一方的に言いたい放題言い放ちました。

ほぼ、自分がプラン表に採用サインを書いたことを忘れていたことの言い訳です。

ここは、3人しかいない会議室です。

上司の言葉には遠慮がありません。

でも、衆人環視の中での言葉ほどきつくありません。

そりゃそうです。

彼が喋り続けている言葉は、ただの言い訳ですから。

でも、彼は言いたいことを言いたいだけ言って、怒りが収まったようでした。

途中で、私たちに意見を促すようなこともほとんどありません。

つまり、

私たちの言葉を遮るように、よくわからない言葉を延々話し続けたのです。

 

人前では反論しない

 

わたしも編集者も黙って彼の言い分を聞いていました。

会議室を出て、編集者がこう言いました。

「風さんありがとうございました。あの時、ああ言ってくれなかったら僕は何も言えないままでした。『お前はついてくるな』って、あれ、わざと言ったんですよね」

「わかった?」

「最初はわかりませんでした。でも、なんで俺は言っちゃあダメなんだと思って、ちょっとムカついて、一緒に会議室に入った途端、言いたいことははっきり言おうと思って」

「ああでも言わないと、君、黙ってただ謝り続けるだけだったでしょう?」

「なんでそんなことがわかるんですか?」

でも、本当に上司と二人きりで話したかったんだよ。俺が納得していないと言うことをはっきり見せたかったし、皆の前で俺が口を開いたら、上司のあなたが恥を掻くんですよと言うことをわかってもらいたかったから。だってみんなが聞き耳を立ててる前でこっちが正論を言ったら、彼が恥を掻くのは目に見えているわけだよ。それやったら火に油をそそぐだけだよ」

「そこまで考えていたんですか?」

「そこまで考えていたと言うよりは、彼の間違った怒りを本人にわからせるにはどうすればいいのか?そして、もちろん、我々は間違ってはいないと言うことを周りに見せなければならないし」

「だったら、みんなの前で言おうと思うのが普通ですよ」

それをやったら、上司も示しがつかなくなる。我々の正論も周りには言い訳にしか聞こえなくなるんだよ。周りだってしっかり聞いているわけじゃない。我々が何か失態をしてそれを上司が咎めていると言うところから始まっているからね。ただ、我々は間違えてない。俺はものすごくそれに対して憤りを感じている。その態度を見せることができれば十分なんだよ。『あっちの部屋で』と言うだけでその気持ちは上司に十分に周りに伝わったと思う」

 

追い詰めない

 

「あの瞬間、僕、正直、ビビりました。風さんのあんな表情にあの声のトーン、初めて聞きました。長い付き合いですけど、風さんがあんなに怒っている姿、初めて見ましたから」

あの言葉だけで十分に伝わったでしょう?だから上司は、俺を敵に回したらやばいと思った。君一人の責任にしようとした。狡猾だよね。でも、君はちゃんと言い返すことができた。その瞬間、上司は君の責任もできないと思ったはずだ。だから、“俺が現場にいれば”なんて、子供のようなことを言い出した」

「あの環境じゃないと何も言えませんでした」

「パワハラを平気でするような人間は、平気で前言を撤回するし、平気で話をすり替える。手段を選ばない。間違いに気づいても謝罪もしないし、反省もしない。だから、真実を突きつけるだけで十分なんだよ。追い詰めたら絶対にダメ」

「僕も少しだけですけど、初めて彼に意見を言えました」

 

その後、上司と編集者の関係は少し時間がかかりましたが、比較的良好な関係に戻りました。

 

わたしは、少しだけ立場が悪くなりました。

 

その上司の関わる仕事が一切なくなってしまったのです。

 

もちろん、収入にも関わってきます。

 

でも、チキンなわたしにできる、これが最大限の正しい行いですから、

これはこれで、仕方がないかなと思っています。

 

もちろん、こんな結果は嫌です。

 

辞表を叩きつけて、こんな職場を辞めてしまいたい。

と、思うことは何度もあります。

俺はただ、仕事に没頭したいだけなんだーー!!!

 

だったら辞めればいい。

 

一人で好きなことをしてればいい。

 

でも、それができないから、

 

人はもがく。苦しむ。

 

だから、

 

成長できる。

 

 

そう思うのです。

 

これが、

「チキンハートな毎日」

の序章です。

 

これからもわたしのチキンハートは続いていきます。

 

チキンハートな出来事は毎日のように起こります。

 

その都度、苦しみ、それでも、その中でなんとか自分の中の解決法を考え、行動に移す。

 

だから、

 

チキンハートなわたしでもこうやって楽しく生きていける。

 

この長い序章を書いたことで、

 

明日から、

 

本当のわたしをとことん出していこうと思います。

 

そんなわたしの生き方が少しでも、苦しんでおられる方のお役に立てれば、

 

わたしはこの上ない幸せであります。

 

これからもよろしくお願いします。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。