イメージトレーニング, コーチング, スクープ, モチベーション, 一人勝ち, 処世術, 本編のための序章, 烏合の衆, 記者

ブログの写真についてお話しします。

随分とお待たせしてしまいました。すみません。

 

自分の居場所を把握しろ!

1年半前の写真。

場所は霞が関の東京地裁前。

元プロ野球選手の判決公判の日。

このように書けば、もう誰のことかお分かりですよね。

傍聴希望者数は約3500人。

判決後、彼の姿を写真に収めたいマスコミがテレビ、新聞、雑誌合わせて30社200〜300人くらい。

ちなみに、わたしの編集部でも、車6台、カメラマン4人、記者8人出動。

当然、わたしもその中の一人。

なぜ、車を6台も出動するのかというと、

裁判所を出た彼がどこへ行くのか?

その場所を突き止めたいからです。

他のマスコミも考えることは同じです。裁判所の周りには20台以上のバイクも止まっていました。

地裁の上空をヘリが何機も飛んでいます。

前回の初公判の時には、上空の数機のヘリが彼の乗った車を追って中継画像が送られてくるということがありました。

それを地上から眺めていると、なんとも異様な光景に見えたものです。

なぜ、各マスコミはそうまでして、彼の姿を捉えたいのか?

逮捕されて以降、彼の姿が一度も表に出てないからです。

彼がそれを望まないから。

醜態を晒したくない。

気持ちはわかります。

でも、この業界にはいろんな慣習があって、不祥事を起こした有名人が裁判所から出て来たときに、待ち構えるマスコミの前に立ってコメントを出すというのが決まりのようになっています。

義務ではないのですが、それをやらないと、その後、追いかけ回されることになるので、禊というか、けじめのような形で言葉を発する。

それさえやれば、マスコミは蜘蛛の子を散らすように去ってくれます。

でも、彼はそれをやりたくない。

子供たちの国民的ヒーローだった自分が犯罪者としての姿を晒されることに耐えられないのです。

だから、彼は今回も姿を見せないでしょう。

事実、彼の乗ったワゴン車は真っ黒いカーテンで閉ざされたまま裁判所に入っていったのですから。

 

 

そんな中で、わたしに与えられた使命は、

“追いかけた先で彼の姿をカメラに収めること”

です。

たったそれだけ。

でも、そのたったそれだけのことのために、車約20台。バイク約20台。合計40台がライバルとなります。

想像してみてください。

被写体の乗った1台のワゴン車を40台の車とバイクが追うのです。

場所は東京のど真ん中。

『西部警察』のように横にバーンと広がって追いかけることはできません。

ワゴン車を先頭に長ーーーーい車列ができるだけ。

スタート地点で一番後ろについてしまったら、ごぼう抜きなんてことは不可能です。

ワゴン車のすぐ後ろを20台のバイクで集団を作り、その後ろを車の車列がぞろぞろついて行く。

行き着いた先で、ワゴン車を降りた彼の姿を捉えることができるのは、多くてもバイク5台くらい。

しかも、彼らにはさらにアドバンテージがあります。

それは、ゴープロ。

バイクは両手がふさがっているので、彼らはヘルメットの先端にゴープロを装着し、ムービーをずっと録画し続けているのです。

それに対抗できる術は、我々雑誌媒体にはありません。

車の後部座席にカメラマンを乗せて、彼が降りた場所で車を降り、走って追いかけてシャッターを切る。

これは昭和の時代から何も変わりません。

わたしの役割は、ハンドルを握って、カメラマンにとっての最高条件を提示することです。

つまり、

どうすれば、最終到着地点で被写体の近くに車を止めることができるのか?

これが求められるのです。

これが、この時点での、

わたしの居場所でした。

 

 

 

 所詮、烏合の衆なんだから気楽にね

 

 

どうする?こんなんで撮れるの?でも、撮らないとやばくない?

 

もちろん、やばいです。

 

だって、

「撮ってこい!」

てのが、上からの司令なんだから。

で、そのためにわたしはここにいるのだから。

 

撮らなきゃ・・・・。絶対に撮らなきゃ・・・・。

 

頭の中がこうなっちゃったら、もうダメですね〜。

 

無理です。

 

撮れません。

 

「だって、冷静に考えてみなよ。俺、F1レーサーじゃないんだよ。バイクと車で40台。この中でトップで走らないと撮れないんだよ!偶然にも無理でしょう!絶対に無理!」

 

そうなんです。

冷静に考えれば考えるほど、出てくる答えは、

無理

不可能

ありえない

 

・・・・・・・・

 

どうします?

 

みなさんだったら、どうします?

 

 

わたしだったら、こんなとき、いつも決まってこう考えるんですよ。

「撮れなくて当たり前じゃん」

 

そうです。

撮れないのが当たり前。

だって40台中、撮れるのはおそらく多くても5台。最悪、1台も撮れない。

事実、前回は1台も撮れませんでした。

撮れる確率は、0〜8パーセント。

 

つまり、ほとんどのマスコミにとって、今日のこの仕事は無駄足になる。

「みんな一緒じゃん」

「バイクで撮れないともっとやばいじゃん。逆に」

「そう考えたら、楽じゃん」

「所詮、俺らは烏合の衆なんだから」

事実、撮れなくても雑誌的には全く困らないのです。

8パーセントの確率にかけてページを空けておくなんてことはありません。

撮れたら儲けもの。

そんな感じで編集部では結果を待っている。

てことは、

「撮れたらすごくない?」

てことです。

そうです。

撮れたらすごい!

 

そう考えたら、なんだかワクワクして来ませんか?

 

撮れなかったら?

知らんがな。俺のせいじゃないし。

もし、俺のせいだって言われたら?

言う奴の頭おかしいでしょう。

でも、撮れたら?

すごいでしょ、これ。

 

さあ、ここからです。

イメージトレーニングに入りますよ〜!

 

さて、どうやったら撮れるのか?

 

続きは次回ということで。

最後まで読んでくださってありがとうございました。