イメージトレーニング, コーチング, モチベーション, 家を買う, 思考術, 終の住処, 覚悟

少し前に書いたブログ

『チキンでも都内の一等地に家を買える』

https://kazehiroshi.com/?p=460

のなかで、わたしはこんなことを書きました。

 

 

大学を卒業して就職するときに、

本当は働きたくない。

社会に出たくない。

そんなチキンな自分の背中を押す口実に、

ある一つの働く目標を掲げたのです。

その目標が、

『山手線の内側の一等地に家を買う』

と、いうことでした。

その理由として書いたのが次の二つ。

 

僕が田舎者だから

 

と、いう理由と、

 

 

どうせ東京に出てきたのだから、東京の中心に住みたい。

 

 

それに対して、読者の方からこんな質問が来ました。

「なぜ、山手線の中にこだわったのか?ちゃんとした理由を知りたい」

と。

 

「田舎者」という理由だけでは説得力に欠ける。

と。

 

なので、今回は、株の話はちょっと置いといて、この話を書きたいと思います。

 

 

小倉駅⇨

東京→有楽町→新橋→浜松町→田町→品川→五反田→大崎→目黒→恵比寿→渋谷→原宿→代々木→新宿→新大久保→高田馬場

⇨上石神井駅

 

19の冬。

大学受験で福岡県の小倉駅から初めて新幹線に乗って上京し、

兄の住む練馬の上石神井駅に向かうため初めて山手線に乗りました。

東京駅から外回りで高田馬場駅まで。

 

外回り?

 

わたしは本当に田舎者で、初めて東京駅に降り立った瞬間、足がガクガク震えていました。

新幹線から降りて駅のホームに足がついた瞬間に、

今、テレビの中の世界に降り立った。

感激でした。

 

初めて山手線線に乗った時、

まず最初に驚いたのが、窓際に立つ人が皆外側を向いていることでした。

なんで、外見てんの?

そんなに景色が見たいの?

わたしも同じように窓辺にたち、外を眺めました。

確かに、ビルが目の前に迫ります。

すごい。

 

車内の山手線の路線図を見たとき、

初めて山手線が丸いところをグルグル回っていることを知りました。

電車が同じところをぐるぐる回っている・・・・終点は?始発は?・・・・

しかも、

外回り内回りって、どういう回り方?

 

 

本当にビックリしたのです。

 

「次は〜有楽町〜

アナウンスが流れた時、

フランク永井の『有楽町で逢いましょう』の有楽町だ。本当にあるんだ!着物を着たお姉さんたちがたくさんいる街」

そう思いました。

有楽町駅に電車が止まると、たくさんの着物を着たお姉さんたちが乗ってくると緊張しました。

もちろん、スーツ姿のサラリーマンばかりでしたけど。

 

「次は〜新橋〜

アナウンスが流れたとき、

蒸気機関車発祥の街だ!

そう思って、電車から下を見ると、蒸気機関車が駅前にある。

うウォー!!!

大感激。

・・・・・・・

 

 

浜松町、田町は初耳なのでよくわからず、

「品川〜」

では、

品川宿だ〜

時代劇の大好きだったわたしの中で、品川は宿場町です。

 

大崎では何も感慨はなく、五反田もよくわからない。

 

でも次は、

目黒〜

目黒には大学で教鞭をとっている叔母が長年住んでいて、

田舎者が東京で成功している成功者の住む街

と、いうイメージでした。

でも、駅からは何も見えません。

 

恵比寿〜

恵比寿って、あの恵比寿様かい!

そう突っ込みを頭の中で入れると、

本当に恵比寿様のことなんだ〜。へ〜!

これまた大感激。

 

そして、

渋谷〜

原宿〜

代々木〜

テレビの中でしか聞いたことがなかった駅の名前が次々と呼ばれます。

窓から見える人波がまるでドラマや映画のエキストラのように見えました。

本当に本当にこんな街が存在していたなんて・・・ドラマの世界は現実に存在していたんだ。

 

そして、ついに真打ち登場です。

新宿〜新宿〜

高校生の時、夢中になって見たあの刑事ドラマ。

渡哲也、石原裕次郎主演の刑事ドラマ「大都会」のオープニングで、空撮で新宿副都心の高層ビルが映ります。

その映像を見た瞬間、鳥肌が立ちました。

ニューヨークのような街並みが新宿にもできる・・・行きたい・・・・

わたしは小さい頃からハリウッド映画が大好きで、『ティファニーで朝食を』の舞台となったマンハッタンにものすごーーーーい憧れを抱いていました。

そのニューヨークに行くことは無理でも、東京だったら行ける。そして、あの高層ビル群を自分の目で見る。

 

そのビル群を、走る山手線の窓から初めて見た瞬間、おしっこを漏らすんじゃないかと言うくらい鳥肌が立ったのを今でも鮮明に覚えています。

僕は大きな荷物を抱えたまま無意識のまま新宿駅で降り、

あの高層ビル群をただ目指して歩きました。

そして、安田生命ビルの真下に立って見上げた時、立ちくらみがしてよろめいてしまいました。

 

新宿

 

これぞ、日本の真ん中だ。

 

僕は今、日本のヘソにいる。

 

僕の人生がここから始まる。

 

いや、大げさでなく、真面目に本気でそう思ったのです。

 

結局、高層ビル群の周りをただ彷徨うように2時間歩き続けました。

 

当然、ビルの中に入る勇気もありませんから、ただビルとビルの間を歩く。

そのうち、新宿駅がどこかもわからなくなり、

だからと言って、

方言丸出しの言葉で、人に、

「新宿駅はどこですか?」

と、聞く勇気もなく、

最後は、

気がつけばたどり着いていたヨドバシカメラで、

スーパーファミコン本体とスーパーマリオブラザーズのソフトを買って、

持ち金をほとんど使い切ってしまうという始末。

まだ、兄の家に着いてすらいないのに、

新宿という九龍城に完全に迷い込んでしまっていたのでした。

 

大都会の魔力は怖いっちゃ母ちゃん!

 

なんとか、駅に戻り、再び高田馬場を目指します。

 

わたしにとっての高田馬場は、

堀部安兵衛が決闘した場所

なぜか完全にそのように刷り込まれていて、

駅前にはたくさんの馬が繋がれている馬場があるものだと思い込んでいました。

早稲田大学はそんな風流な場所にあるんだ〜。すごいな〜。

なんて。

 

これ、マジに言ってますからね。

堀部安兵衛。

 

誰だかご存知ない?

 

あの堀部安兵衛をご存知ない?

マジで?

赤穂浪士四十七士の一人。

高田馬場の決闘で知られるあの堀部安兵衛ですよ!

わたしは、駅前に堀部安兵衛の銅像が立っているって勝手に思ってましたからね。

で、上石神井駅に行くためにはここで西武新宿線に乗り換えるのですが、

わたしはその銅像が見たくて駅を出ます。

そうですよ。

わたしの完全なる妄想なんですよ。

堀部安兵衛の銅像って・・・

アホか。

 

で、また、ここでわたしの中で勝手に奇跡が起きます。

中央改札を出て、

すぐ左に立ち食いそば屋さんを発見してしまうのです。

こ、こ、これが・・・あの噂に聞いた立ち食いそば屋さん。

本当に人が立ったままそばをすすっている。

シュール。

わたしはスススーッと吸い込まれるようにカウンターの前に立ちました。

カウンター越しに中を覗くと、

そこでご主人が作っていたのは、なんと鉄板で焼きそば。

え〜〜〜〜〜〜?????!!!!

どういう絵?

なんでそば屋でお祭りの焼きそば?

?????????

 

もうチンプンカンプンなわけです。

 

焼きそば食べたいな〜

 

そう思いながら、壁に貼られたメニュー表を見ていると、

え?

 

コロッケそば?

 

???????????????????

 

そば屋さんに焼きそばとコロッケそば?

 

は〜?

 

わたしはキツネに化かされた思いで、

「あの〜コロッケそばと焼きそばをください」

と、注文しました。

すると、顔中シワだらけの店主のおじさんが、

「お兄さん、焼きそばもうちょっと時間かかるけど、待ってもらっていいかな?」

そう聞いてきたのです。

「あ、はい」

「コロッケそば先に出すからさ。わりいね。ちょっと待っちゃってちょうだいね」

「はっ!」

さて、わたしはここで何に驚いたと思いますか?

おじさんの、

「わりいね」

と、

待っちゃって」

というフレーズ。

 

テレビの俳優の言い方だ〜。

 

この人がテレビの言い方を真似してるのか?

それとも、テレビがこの人たちの言い方を真似たのか?

 

なんだこの東京って〜!!!!!!!!

 

コロッケそばが出てきました。

 

暖かいそばの上にコロッケが乗っかっている。

箸で持とうとすると、すでに汁に浸かった部分の衣はべちょべちょで、ボロボロ崩れていきます。

 

そうだよね〜そうなるよね〜あたりまだよね〜

 

食べて見ました。

 

不味〜

 

すぐに気持ち悪くなりました。

 

出てきた焼きそばには紅生姜が乗っかっていました。

 

食べて見ました。

 

不味〜

 

でも、これがわたしの最初の東京の味なのです。

 

高田馬場駅から西武新宿線に乗り、上石神井駅に向かいます。

電車からの風景は、山手線の電車から見える風景とは全く違い、どこにでもある風景に見えました。

知ってる駅名は一つもなく、テンションがどんどん下がっていきました。

楽しい旅行から家に帰るときのような感覚。

 

この時、わたしの中の山手線のイメージは完全に固まったのだと思います。

 

わたしにとって山手線は、

東京ディズニーリゾートを囲むデイズニートレインなんです。

 

山手線の内側は、まさに、

 

テーマパークなのです。

 

 

大学の卒業旅行は、ニューヨークのマンハッタンでした。

学生時代は、毎日、新宿駅で乗り換えて、高層ビルを眺めていました。

今も新宿高層ビルの見えるところに住んでいます。

高田馬場駅も利用しています。

 

では、

わたしにとってのシンデレラ城はどこか?

 

それが、

 

神楽坂

 

なのです。

 

神楽坂には月に2度ほど出かけていきます。

そして、神楽坂商店街を歩くのです。

 

 

だから、終の住処は、

 

神楽坂に持ちたい。

 

それが、

わたしの、

 

山手線の内側の一等地に家を持つと決めた根底にある理由です。

子供が言いそうなことを延々と書きました。

 

そして、まだわたしは子供が持ちそうな夢を抱いているのです。

 

夢は叶う。

 

子供のようなことを50歳になっても言ってもいいと思うんです。

 

だって、

夢は叶いますから。